静岡市子ども食堂ネットワーク会員 管理栄養士さんの思い

静岡市子ども食堂ネットワークに協力を申し出てくれた、特別支援学校で管理栄養士をされている方の思いをご紹介致します

 『私が子ども食堂に携わりたいと考えたのは、子ども達に食文化を伝える機会を増やしたい思ったからです。
   私は学校で栄養士として勤めてまだ20年ですが、子ども達の家庭での食環境の変化を感じています。その中で一番心配なのは、食文化の継承がますます難しくなってきていることです。かつては当たり前に食べられてきた日本の家庭料理は、給食で食べるものになっている子どもが少なくありません。だから、給食で出てこなければ、食べる機会が非常に少なくなってしまいます。ご飯に味噌汁、季節の野菜や乾物の煮物など、どれも各家庭の味と温もりがあり、現代人が不足しやすいとされるビタミンミネラル食物繊維の宝庫です。私は学校給食の現場で働く人間として、子どもの頃からこれらの味に親しむ機会をつくり、食歴として刻んでいくことが、健康で元気に生活するために必要なことだと強く感じています。しかし、学校給食は一年間に食べる食事のたった1/6。もっと地域で子どもの食生活を支援していく必要があると思います。その一つとして子ども食堂に可能性を感じました。日本の食文化は、季節感、食べ物を大事にする心、だしのうま味、栄養、マナーなど、学ぶことがたくさんあります。それらを少しずつ盛り込み、子ども達に伝えることができたらと考えています。』

静岡市子ども食堂ネットワークでは、食育・医療・子育て・貧困・引きこもり・個食・マナー・地域交流など、子ども食堂を通じて様々な子育て支援に繋がる活動を、地域に根ざして行っていきたいと考えています。
だからこそネットワークを作り様々な分野の、様々な視点をお持ちの皆様のご協力が必要です。